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丹波焼の窯元、「丹誠窯」(タンセイガマ)です。

当窯は数多い丹波焼窯元群の中でも、
唯一「登り窯」(薪松割木窯)にこだわり、
一つ一つ全ての作品を丹精込めて焼き上げております。
釉薬は一切使用せず、
作品に出る独特の渋みや素朴さ、
自然の窯変(窯変・窯の中変化)を追求し、
「皆様方に愛され、親しまれる窯元を」との想いで、
日々作陶に取り組んでおります。

丹波焼は瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに
日本六古窯の一つに数えられ、
その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめといわれています。

桃山時代までは「穴窯」が使用されていましたが、
慶長16年(1611年)頃朝鮮式半地上の「登り窯」が
導入され、同時期に取り入れられた蹴りロクロ
(日本では珍しい立杭独特の左回転ロクロ)とともに、
伝統技術を今日に受け継いでいます。

登り窯による焼成は約60時間続き、
最高温度は1300度に達しますが、
その結果燃料である松薪の灰が器の上に降りかかり、
釉薬と融け合って窯変し、
「灰被り」と呼ばれる魅力的な色や模様が
一品ずつ異なって表れるのが丹波焼の大きな特徴です。

当窯は丹波伝統の「登り窯」は、
薪松割木だけを使い全ての作品を“焼締”にこだわり、
自然な色合いで、唯一無二の作品が出来上がります。
その時の窯の焼き具合や、置く場所によって
表情が変わるのです。
そんな神秘的な炎の世界をのぞいてみてください。